AirPodsの音漏れ対策|モデル別の漏れやすさと確認方法

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デスクに置かれた白いワイヤレスイヤホンと音量を調整するスマートフォン

こんにちは。PCとガジェットのある生活、運営者のShouです。

電車の中や静かなオフィスでAirPodsを使っていると、ふと「今の音、隣の人に聞こえてないかな?」と気になる瞬間ってありますよね。自分では普通の音量のつもりでも、周りにはシャカシャカと聞こえていた……なんてことになると、ちょっと気まずいもの。

AirPodsは手軽で使いやすい反面、モデルによっては構造的に音が外へ漏れやすいという特徴があります。ただ、原因と仕組みがわかれば、設定や付け方を少し変えるだけでかなり防げるんです。この記事では、AirPodsの音漏れが起きる理由から、モデルごとの違い、自分で確かめる方法、すぐに試せる対策までをまとめて解説していきます。読み終わるころには、どこで使っても安心して音楽や動画を楽しめるようになるはずですよ。

記事のポイント
  1. AirPodsで音漏れが起きる仕組みとモデルごとの差
  2. 電車や図書館など場所に合わせた音量の目安
  3. 自分の音漏れを手軽に確かめる方法
  4. 設定と付け方で今日からできる音漏れ対策

AirPodsの音漏れが起きる理由とモデル別の差

まずは「なぜ漏れるのか」から見ていきましょう。音漏れはAirPodsが壊れているから起きるわけではなく、イヤホンの形や耳への収まり方、そして音量の組み合わせで決まります。この章では、AirPodsシリーズの構造の違いと、モデルごとの漏れやすさ、使う場所による注意点を順番に解説していきます。自分の持っているモデルがどのタイプなのかを知るだけでも、対策の方向性がぐっと見えてきますよ。

耳に付けたワイヤレスイヤホンから音が外へ漏れる様子のイメージ
音漏れは耳とイヤホンのすき間から音が逃げることで起こります。

AirPodsは本当に音漏れしやすいのか

「AirPodsって音漏れするの?」という疑問への答えは、モデルによって大きく変わるです。無印のAirPods(第2世代〜第4世代)は、ほかのイヤホンと比べると音漏れしやすい部類に入ります。一方で、シリコン製のイヤーチップを使うAirPods Proシリーズは、耳の穴をふさぐ形なので漏れにくくなっています。

ベンチでワイヤレスイヤホンを使う人と隣に座る人
モデルによって音漏れのしやすさは大きく変わります。

そもそも音漏れというのは、イヤホンのスピーカーから出た音の一部が、耳の中に届かずに外へ逃げてしまう現象のこと。耳とイヤホンのあいだにすき間があればあるほど、音は外へ出ていきます。つまり、「すき間の大きさ」と「音量」のふたつが音漏れのほとんどを決めているんですね。

もうひとつ知っておきたいのが、音の高さによる違いです。低い音は外に出ても周りの騒音にまぎれやすい一方、ハイハットやボーカルのサ行のような高い音はすき間から抜けやすく、周りの人の耳にも届きやすいという性質があります。音漏れが「シャカシャカ」と表現されるのはそのため。ドラムやシンバルが目立つ曲を大きめの音量で聴いていると、思っている以上に周りへ聞こえているかもしれません。

とはいえ、どんなイヤホンでも音量を絞れば音漏れはほとんど気にならなくなります。AirPodsだから使えない、ということはまったくありません。大事なのは、自分のモデルの特徴を知ったうえで、場所に合わせて使い方を変えることです。

インナーイヤー型とカナル型の構造の違い

イヤホンには大きく分けて「インナーイヤー型」と「カナル型」のふたつの形があります。AirPodsの音漏れを理解するうえで、ここはかなり大事なポイント。

イヤーチップのないインナーイヤー型とイヤーチップ付きのカナル型イヤホンの比較
耳の穴をふさぐかどうかが、音漏れのしやすさを左右します。

インナーイヤー型は、耳のくぼみに本体を引っかけるように置くタイプです。無印のAirPodsはこちら。耳の穴をふさがないので圧迫感が少なく、長時間つけていても疲れにくいのがいいところ。周りの音も自然に聞こえるため、話しかけられても気づきやすいですよね。ただし、そのぶん耳と本体のあいだにすき間ができやすく、音が外へ漏れやすい構造になっています。

一方のカナル型は、シリコンなどのイヤーチップを耳の穴に差し込んで使うタイプ。AirPods Proシリーズがこちらに当たります。耳栓のように穴をふさぐので、外の音が入りにくく、中の音も外へ逃げにくいのが特徴です。ノイズキャンセリングの効きがいいのも、この密閉感があってこそ。

例えるなら、インナーイヤー型は「ドアを半分開けた部屋でラジオを流している状態」、カナル型は「ドアをしっかり閉めた部屋」のようなイメージです。同じ音量でも、ドアが開いていれば廊下まで声が届きますよね。

ポイント:インナーイヤー型は「快適さと周りの音の聞こえやすさ」、カナル型は「遮音性と音漏れの少なさ」に向いています。どちらが優れているというより、使う場面で向き不向きが分かれます。

ちなみにカナル型でも、AirPods Proには耳の中の気圧を逃がすための通気口があります。そのため、完全に音漏れがゼロになるわけではありません。大音量にすれば、カナル型でも周りに聞こえることはあるので注意しておきましょう。

AirPods第4世代とノイキャンモデルの音漏れ

2024年9月に発売されたAirPods 4には、通常モデルとアクティブノイズキャンセリング搭載モデルの2種類があります。ここでよく誤解されがちなのが、「ノイキャンが付いているなら音漏れもしにくいはず」という考え方です。

開放型のワイヤレスイヤホンと小型の充電ケース
ノイキャン搭載でも、開放型の構造は変わりません。

実は、AirPods 4はノイキャン搭載モデルも含めて、イヤーチップを使わないインナーイヤー型(開放型)のままなんです。ノイズキャンセリングは「外から入ってくる騒音を打ち消す」機能であって、「中の音を外へ出さない」機能ではありません。つまり、ノイキャンを使ったからといって、すき間から漏れる音の量が直接減るわけではないんですね。

ただし、ノイキャンには間接的なメリットがあります。電車の走行音やエアコンの低い音を減らしてくれるので、そもそも音量を上げなくても聴きやすくなるという点。周りがうるさいと、人はどうしても音量を上げてしまいがちです。その「つい上げてしまう」を防げるのは、音漏れ対策として見てもかなり大きいと思います。

AirPods(第3世代)や第2世代も同じインナーイヤー型なので、音漏れの傾向は似ています。モデルごとの形の違いで多少の差はありますが、「無印のAirPodsはどれも静かな場所では音量に気をつけたほうがいい」と覚えておくと安心ですよ。

AirPods Proの音漏れはどのくらいか

AirPods Proシリーズは、シリコン製のイヤーチップで耳の穴をふさぐカナル型なので、無印AirPodsと比べるとかなり音漏れしにくい作りです。普通の音量で使っている分には、電車の隣の席の人に聞こえるようなことはまず少ないでしょう。

シリコン製イヤーチップ付きのイヤホンを耳に装着する様子
カナル型でも、イヤーチップが合っていないと音漏れの原因になります。

ただし、ここで落とし穴になるのがイヤーチップのサイズと付け方。耳に合わないサイズを使っていたり、浅くしか入っていなかったりすると、せっかくのカナル型でもすき間ができてしまいます。そうなると、密閉が甘くなって音が漏れるだけでなく、低音も物足りなく感じて、結果的に音量を上げてしまう……という悪循環になりがちです。

付属のイヤーチップは、初代AirPods ProがS・M・Lの3サイズ、AirPods Pro 3ではXXSからLまでの5サイズが用意されています。購入時はMサイズが付いていることが多いので、何も考えずにそのまま使っている人も多いはず。自分の耳に本当に合っているかどうかは、後ほど紹介する「イヤーチップ装着状態テスト」や「音響密閉テスト」で確認できます。

モデル 形のタイプ 音漏れのしやすさ(目安) 気をつけたい点
AirPods(第2・第3世代) インナーイヤー型 漏れやすい 静かな場所では音量を控えめに
AirPods 4(通常モデル) インナーイヤー型 漏れやすい 付け方でフィット感を調整
AirPods 4(ノイキャン搭載) インナーイヤー型 漏れやすい ノイキャンで音量を上げずに済む工夫を
AirPods Pro(各世代) カナル型 漏れにくい イヤーチップのサイズ選びが大切
AirPods Max オーバーイヤー型 比較的漏れにくい 大音量では周りに聞こえることも

表の「漏れやすさ」は、あくまで構造から見た一般的な目安です。実際の漏れ方は、耳の形や付け方、聴いている曲、周りの静かさによって変わります。

AirPods Maxなどヘッドホン型の場合

AirPodsシリーズには、耳全体を覆うヘッドホン型のAirPods Maxもあります。イヤーカップで耳をすっぽり包む形なので、インナーイヤー型のAirPodsと比べると、一般的には音漏れしにくい部類に入ります。

自宅のデスクでオーバーイヤー型ヘッドホンを使って作業する人
ヘッドホン型でも、大音量では周りに聞こえることがあります。

とはいえ、ヘッドホンだから絶対に漏れない、というわけではありません。イヤーカップと頭のあいだには、メガネのツルや髪の毛、耳の周りの形によってすき間ができることがあります。また、ヘッドホンは本体が大きいぶん、音を出すユニットも大きめ。音量を上げすぎると、すぐ隣にいる人には聞こえてしまうこともあるでしょう。

特にメガネをかけている人は、ツルの部分でイヤーパッドが浮きやすいので要注意です。カップの位置を少しずらしてみたり、ツルの細いメガネを選んだりすると、すき間が小さくなることがありますよ。

ヘッドホン型は「家や職場のデスクでじっくり聴く」用途に向いているので、静かな環境で使う機会も多いはず。図書館や夜の寝室など、周りが静かな場所では、イヤホン以上に音量を意識しておくと安心かなと思います。

電車やオフィスなど場所ごとの注意点

同じ音量で聴いていても、音漏れが気になるかどうかは「どこで使うか」で大きく変わります。周りがうるさい場所なら多少の音漏れは騒音にかき消されますし、逆に静かな場所ではわずかな音でも目立ってしまうからです。

電車内でワイヤレスイヤホンを付けてスマートフォンを見る乗客
停車中の静かな車内は、音漏れが目立ちやすいタイミングです。

電車やバスは、走行音があるので一見音漏れが気になりにくそうですよね。でも実は、駅に停車して車内が静かになった瞬間に、急に自分の音が目立つというのがよくあるパターン。走っているあいだに上げた音量のままだと、停車中にシャカシャカと聞こえてしまいます。混雑時は隣の人との距離も近いので、特に気をつけたいところ。

オフィスやカフェでは、作業用BGMとして長時間つけっぱなしにしがちです。集中しているうちに少しずつ音量が上がっていた、なんてことも珍しくありません。隣の席との距離が近いオフィスでは、控えめを意識しておきましょう。

図書館や自習室、病院の待合室は、最も音漏れが目立つ場所です。インナーイヤー型のAirPodsを使うなら、音量はかなり小さめにしておくのがマナー。できればカナル型のAirPods Proを使うほうが安心です。

注意:寝室で家族が寝ているときや、夜遅くの静かな部屋も意外と音漏れが目立つ場面です。自分では小さいつもりでも、静まり返った部屋では隣の人の耳に届いていることがあります。

このように、音漏れは「音量の数字」だけで判断できるものではありません。場所に合わせて音量を調整するクセをつけるのが、いちばん確実な対策になります。

AirPodsの音漏れを防ぐ対策と確認方法

ここからは、実際にAirPodsの音漏れを防ぐための具体的な方法を紹介していきます。まずは自分の音漏れがどの程度なのかを確かめ、そのうえで音量の目安、iPhoneの設定、付け方、イヤーチップ選び、ノイキャンの活用と、順番に試していくのがおすすめです。どれもお金をかけずにすぐできるものばかりなので、気になるところから取り入れてみてください。

スマートフォンを持ちながら耳のイヤホンの位置を調整する手元
確認と対策をひとつずつ進めるのが近道です。

自分のAirPodsの音漏れを確認する方法

音漏れ対策の第一歩は、「自分のAirPodsがどれくらい漏れているか」を知ることです。とはいえ、耳につけたままでは自分の音漏れはなかなかわかりませんよね。そこで、手軽にできる確認方法をいくつか紹介します。

イヤホンを付けた人の隣で音が漏れていないか聞いてもらう様子
家族や友人に聞いてもらうのが、いちばん確実な確認方法です。

いちばん確実なのは、家族や友人に聞いてもらう方法です。いつもの音量でAirPodsをつけて曲を流し、隣に座ってもらって「聞こえる?」と確認するだけ。電車で隣に座ったくらいの距離(50cm前後)と、少し離れた距離(1mくらい)で聞いてもらうと、どのくらいまで届いているかがイメージしやすくなります。

ひとりで確かめたいときは、AirPodsを耳から外して確認する方法もあります。静かな部屋でいつもの音量のまま曲を流し、AirPodsを耳から少し離した位置で持って聞いてみてください。耳から外すと音は外に出放題になるので、実際の音漏れより大きく聞こえますが、「この音量だとこんなに出ているんだ」という感覚をつかむには十分です。

もうひとつは、もう1台のスマホで録音してみる方法。AirPodsを装着した状態で、耳の近くに別のスマホを置いてボイスメモで録音し、あとから聞き返します。周りの人にはどう聞こえているのかを、自分の耳で客観的に確認できるのがいいところ。

豆知識:iPhoneのコントロールセンターに「聴覚」を追加しておくと、再生中のヘッドホン音量がおおよそ何デシベルなのかをその場で確認できます。数値で見えると、音量を上げすぎていないかの目安になりますよ。

確認するときは、普段よく聴くジャンルの曲を使うのがポイント。静かなピアノ曲だけで試して「大丈夫そう」と判断しても、ロックやEDMを聴くと一気に漏れることがあるからです。

音漏れしない音量の目安

「じゃあ、どのくらいの音量なら音漏れしないの?」というのが一番気になるところですよね。ただ、音漏れしない音量は、モデル、耳の形、付け方、曲の種類、周りの静かさによって変わるため、「この数字なら絶対に大丈夫」という基準はありません。そのうえで、ひとつの目安として場所ごとの考え方を紹介します。

図書館を背景に中間あたりの音量に設定されたスマートフォン
静かな場所ほど、音量は控えめを意識しましょう。
場所 無印AirPodsの目安 AirPods Proの目安
図書館・自習室・寝室 最大音量の3割以下 最大音量の4割以下
オフィス・カフェ 最大音量の4割前後 最大音量の5割前後
電車・バス 最大音量の5割以下 ノイキャンを使い5割以下

この表は、あくまで一般的な目安です。iPhoneの音量バーで言うと、真ん中より少し下あたりが「静かな場所でもギリギリ気になりにくい」ラインになることが多いでしょう。ただ、曲によって録音レベルがかなり違うので、同じ音量バーでも漏れ方は変わります。

実用的なのは、「周りの人の話し声がうっすら聞こえるくらい」を上限の目安にする考え方です。自分の耳に周りの声が届いているなら、自分の音も周りに大きくは届いていない可能性が高い、というわけですね。逆に、周りの音がまったく聞こえなくなるほど音量を上げているなら、それは音漏れの面でも耳の健康の面でも上げすぎのサインかも。

大きな音を長時間聴き続けると、耳に負担がかかることも知られています。音漏れ対策は、そのまま自分の耳を守ることにもつながるんですよ。

iPhoneの大きな音を抑える設定

「気づくと音量が上がっている」という人に試してほしいのが、iPhoneの「大きな音を抑える」機能です。これは、ヘッドホンやイヤホンから出る音が設定したデシベルを超えないように、iPhoneが自動で音を抑えてくれる機能。AirPodsを使っているなら、ぜひ一度確認しておきたい設定です。

スマートフォンの設定画面でスイッチをオンにする手元
上限の音量を決めておくと、つい上げすぎるのを防げます。

設定の手順はかんたんです。「設定」アプリを開き、「サウンドと触覚」から「ヘッドフォンの安全性」へ進みます。そこにある「大きな音を抑える」をオンにして、スライダで上限のデシベルを選ぶだけ。上限は75デシベルから100デシベルまでのあいだで選べるようになっていて、75デシベルは掃除機くらい、85デシベルはひどい渋滞の中くらいの音が目安とされています。

この機能は、本来は耳の健康を守るためのものです。ただ、上限を決めておけば「急に大きな音が鳴った」「ついボリュームボタンを押しすぎた」といった場面でも音量が跳ね上がらないので、結果的に音漏れのリスクも下げられるんですね。

同じ画面にある「ヘッドフォン通知」もオンにしておくと、直近7日間で大きな音を聴きすぎているときにお知らせしてくれます。自分の聴き方のクセに気づくきっかけになるので、あわせて設定しておくといいでしょう。

◆Shouのワンポイントアドバイス

「大きな音を抑える」は、最初から厳しく設定しすぎると電車の中で聞こえにくく感じることもあります。私なら、まず85デシベルあたりから始めて、使いながら少しずつ下げていくのがおすすめかなと思います。静かな場所でよく使う人は、80デシベル以下にしておくと安心感がぐっと増しますよ。

なお、iOSのバージョンによってメニューの名前や場所が少し変わることがあります。見つからない場合は、設定アプリの検索欄で「ヘッドフォン」と入力してみてください。

正しい付け方とフィット感の調整

意外と見落としがちなのが、AirPodsの付け方です。同じAirPodsでも、耳への収まり方ひとつで音漏れの量は変わります。特にインナーイヤー型の無印AirPodsは、少し浮いているだけで音が外へ逃げやすくなるので、ここは丁寧に見直したいところ。

イヤホンの軸を顔のほうへ回してフィット感を調整する様子
軸の角度を少し変えるだけで、収まり方が変わります。

無印のAirPodsは、耳に入れたら軽く押し込みながら、軸(ステム)の部分を顔のほうへ少し回すように調整するのが基本です。こうすることで、本体の音が出る部分が耳の穴のほうへ向き、耳のくぼみにしっかり収まります。軸がまっすぐ下を向いていたり、顔から離れる方向に開いていたりすると、音の出口が耳の穴からずれて、すき間から漏れやすくなります。

AirPods Proの場合は、イヤーチップを耳の穴の入り口までしっかり差し込むのがポイント。浅く乗っているだけだと密閉が甘くなり、音漏れの原因になります。耳たぶを軽く後ろに引きながら入れると、耳の穴がまっすぐになって奥まで入りやすくなりますよ。AirPods Pro 3は、軸を顔に向けて45度ほど回し、軽く押し込むと心拍センサーも耳に密着しやすくなります。

付け方のチェックポイント:音を流したまま、軽く本体を押してみてください。押したときに急に音がこもって低音が増えるなら、普段はすき間ができている証拠。押したときの位置を覚えて、その状態で付けるようにすると漏れにくくなります。

また、左右の耳で形が違うのは珍しいことではありません。片方だけ浮きやすい場合は、その耳だけ角度を変えてみるなど、左右別々に調整してみるのもアリです。

イヤーチップのサイズと装着状態テスト

AirPods Proを使っているなら、イヤーチップのサイズ選びは音漏れ対策の要と言ってもいいくらい大切です。サイズが合っていないと、どれだけ丁寧に付けてもすき間ができてしまうからです。

サイズ違いのシリコン製イヤーチップとイヤホンを並べた様子
左右で違うサイズを使っても問題ありません。

そこで活用したいのが、iPhoneに用意されている「イヤーチップ装着状態テスト」(AirPods Pro・AirPods Pro 2)と「音響密閉テスト」(AirPods Pro 3)です。AirPods Proを両耳に付けた状態で、「設定」アプリから自分のAirPodsの名前をタップし、テストの項目を選んで画面の案内どおりに進めます。数秒ほど音が流れたあと、左右それぞれの密閉具合を判定してくれる仕組みです。

結果が良好なら「密閉されています」と表示され、合っていない場合は「調整するかほかのイヤーチップを試してください」といった案内が出ます。Appleは、まずMサイズで試して、密閉されない場合は大きいサイズへ、大きすぎたり痛かったりする場合は小さいサイズへ変えるよう案内しています(出典:Apple公式サポート「AirPods Proのイヤーチップを選ぶ」)。

注意:イヤーチップはモデルごとに専用設計になっていて、AirPods Pro 3用とAirPods Pro 2以前用では互換性がありません。交換用を買うときは、自分のモデルに対応しているかを必ず確認しましょう。

テストの結果は、周りの騒音や付け方でばらつくこともあります。一度で判断せず、何回か付け直して試してみるのがおすすめです。左右で耳の大きさが違う人は、右はM、左はSのように別々のサイズを使ってもまったく問題ありませんよ。

市販の他社製イヤーチップ(ウレタン素材のものなど)に替えると、耳の穴に合わせて形が変わるぶん、密閉感が増すこともあります。ただし、Appleは基本的に付属の純正イヤーチップの使用をすすめています。他社製を選ぶ場合は、対応モデルや充電ケースに収まるかもしっかりチェックしておきましょう。

ノイキャンを活用して音量を下げる

先ほども少し触れましたが、ノイズキャンセリングは「音漏れを直接防ぐ機能」ではありません。それでも、音漏れ対策としてはかなり頼りになる存在です。なぜなら、周りの騒音を減らすことで、音量を上げなくても聴きやすくなるから。

騒がしい街中で落ち着いた表情でイヤホンを使う人
騒音が減れば、音量を上げずに聴きやすくなります。

電車の中を思い浮かべてみてください。ゴーッという走行音の中で音楽を聴こうとすると、自然とボリュームボタンを押してしまいますよね。ノイキャンをオンにすると、この低い騒音がぐっと小さくなるので、同じ聴きやすさを保ちながら音量を2〜3段階下げられることも珍しくありません。音量が下がれば、当然そのぶん音漏れも減ります。

AirPods ProやAirPods 4(ノイキャン搭載モデル)を使っているなら、コントロールセンターの音量バーを長押しするか、軸を長押しすることでノイズキャンセリングに切り替えられます。「適応型オーディオ」は周りの状況に合わせてノイキャンと外部音取り込みを自動で調整してくれるので、街中での使いやすさとのバランスを取りたい人に向いています。

一方、外部音取り込みモードでは周りの音が聞こえるぶん、つい音量を上げがちなので注意しましょう。人と話す予定がない移動中は、ノイキャンに切り替えておくのがおすすめです。

◆Shouのワンポイントアドバイス

音漏れが気になる人ほど、「音量を下げる」より「周りの騒音を減らす」発想を持つと楽になります。ノイキャンのない無印AirPodsを使っている場合でも、騒がしい場所では少し静かな車両や席を選ぶだけで、音量を抑えやすくなりますよ。

イコライザ設定とメッシュの汚れ

ここまで試しても音漏れが気になるなら、音質の設定と本体の汚れも見直してみましょう。どちらも見落としがちですが、音漏れに地味に関わってくるポイントです。

綿棒とブラシでイヤホンのメッシュ部分を掃除する手元
メッシュの汚れは、音量を上げてしまう原因になります。

まずはイコライザ。音楽アプリのイコライザで高音を持ち上げる設定にしていると、すき間から漏れやすい高音域がさらに目立ってしまいます。iPhoneのミュージックアプリなら、「設定」アプリのミュージックの項目からイコライザを選べます。高音を抑える「Treble Reducer」などのプリセットを使うと、シャカシャカ感が和らいで周りに聞こえにくくなることがありますよ。ただし音のバランスも変わるので、好みとの兼ね合いで試してみてください。

次にメッシュ部分の汚れです。AirPodsの音が出る部分には細かいメッシュがあり、ここに耳垢やほこりが詰まると音がこもって小さく聞こえるようになります。そうなると、知らず知らずのうちに音量を上げてしまい、結果として音漏れが増える……というわけです。

お手入れは、乾いた綿棒や柔らかい毛のブラシでメッシュをやさしく払うのが基本。水分や洗剤を直接つけたり、とがったもので突いたりすると故障の原因になるので避けましょう。AirPods Proのイヤーチップは取り外して水洗いできますが、本体に戻す前にしっかり乾かしておくことが大切です。

補足:「最近AirPodsの音が小さくなった気がする」と感じたら、音量を上げる前にメッシュの汚れを確認してみてください。掃除するだけで聞こえ方が戻ることも多いです。正確なお手入れ方法はApple公式サイトをご確認ください。

それでも気になるときの選択肢

付け方や設定を見直しても、使う場所によってはどうしても音漏れが気になる……というケースもありますよね。そんなときの選択肢も紹介しておきます。

開放型イヤホン、カナル型イヤホン、ヘッドホン、イヤーカバーを並べた様子
場面に合わせて使い分けるのもひとつの方法です。

無印AirPodsを使っているなら、シリコン製のイヤーカバー(イヤーフック)を付けるのもひとつの手です。本体にかぶせることで耳とのすき間が少し埋まり、フィット感が増すぶん音漏れが減ることがあります。ただし、カナル型ほどの密閉にはなりませんし、製品によっては付けたまま充電ケースに収まらないこともあります。購入前に対応モデルとケースへの収まり具合を確認しておきましょう。

静かな場所で使うことが多いなら、カナル型のAirPods Proへ乗り換えるのも現実的な選択肢です。音漏れのしにくさだけでなく、ノイキャンの効きやフィット感の調整のしやすさも含めて、使う環境に合っているかどうかで考えるといいと思います。逆に、職場で話しかけられることが多い、耳の穴をふさぐのが苦手という人には、インナーイヤー型の快適さが合っていることも。

また、場面ごとにイヤホンを使い分けるという考え方もあります。家ではAirPods Max、通勤ではAirPods Pro、オフィスでは無印AirPodsを小さめの音量で、というように、それぞれの得意な場面で使えばストレスなく過ごせます。

◆Shouのワンポイントアドバイス

“高いモデルに替えれば解決”とは限りません。まずは付け方と音量、設定の見直しだけで十分なケースも多いんです。それでも気になる場面がはっきりしているなら、その場面に合ったモデルを選ぶ、という順番で考えるのがコスパのいい選び方かなと思います。

なお、耳の痛みや聞こえにくさ、耳鳴りなど、気になる症状がある場合は、イヤホンの使い方で無理に解決しようとせず、耳鼻科などの専門家に相談してください。

AirPodsの音漏れに関するよくある質問(FAQ)

Q1. AirPodsは電車で使うと音漏れしますか?

A. 普通の音量なら走行中は周りの騒音にまぎれやすいですが、停車中の静かなタイミングでは聞こえることがあります。特に無印AirPodsはインナーイヤー型で漏れやすいので、最大音量の半分以下を目安に控えめにしておくと安心です。混雑時は隣との距離が近いので、さらに音量を下げることをおすすめします。

Q2. ノイズキャンセリングをオンにすると音漏れは減りますか?

A. ノイズキャンセリングは外の騒音を打ち消す機能なので、すき間から漏れる音そのものを直接減らすわけではありません。ただ、周りが静かに感じられるぶん音量を上げずに済むため、結果として音漏れを抑えることにつながります。

Q3. AirPods Proでも音漏れすることはありますか?

A. あります。AirPods Proはカナル型で漏れにくい作りですが、通気口があるため完全にゼロにはなりません。また、イヤーチップのサイズが合っていない、浅く付けているといった場合はすき間ができて漏れやすくなります。イヤーチップ装着状態テストや音響密閉テストで、フィット感を確認してみてください。

Q4. 片耳だけ使っているときも音漏れに注意が必要ですか?

A. 片耳だと、もう片方の耳から周りの音が入ってくるため、聴きやすくしようとして音量を上げがちです。その結果、使っている側からの音漏れが増えることがあります。片耳で使うときほど、音量を上げすぎていないか意識してみてください。

Q5. 通話中の相手の声も周りに漏れますか?

A. 通話の音声も音楽と同じように、音量が大きければ周りに聞こえることがあります。特に静かな場所で無印AirPodsを使う場合は、通話音量を少し下げておくと安心です。内容を聞かれたくない通話は、なるべく人の少ない場所でするのがおすすめです。

AirPodsの音漏れ対策のまとめ

AirPodsの音漏れは、故障ではなく「イヤホンの形」「耳とのすき間」「音量」の組み合わせで起きるものです。無印のAirPodsやAirPods 4はインナーイヤー型で漏れやすく、AirPods Proはカナル型で漏れにくい、という違いを知っておくだけでも、使う場所の選び方が変わってくるはずです。

この記事で紹介した対策をあらためてまとめておきます。

  • 家族に聞いてもらう、録音するなどして自分の音漏れを確かめる
  • 場所に合わせて音量を控えめにし、周りの声がうっすら聞こえるくらいを上限にする
  • iPhoneの「大きな音を抑える」をオンにして、上限のデシベルを決めておく
  • 無印AirPodsは軸を顔のほうへ回し、耳のくぼみにしっかり収める
  • AirPods Proはイヤーチップ装着状態テストや音響密閉テストでサイズを合わせる
  • ノイキャンを使って、音量を上げなくても聴きやすい状態をつくる
  • 高音を持ち上げるイコライザを見直し、メッシュの汚れを定期的に掃除する

ここで紹介した音量や数値は、あくまで一般的な目安です。機能やメニューの名前はiOSのバージョンによって変わることがあるので、正確な情報はApple公式サイトをご確認ください。また、耳の不調を感じるときは無理をせず、最終的な判断は耳鼻科などの専門家にご相談くださいね。

ちょっとした工夫で、AirPodsはもっと気兼ねなく使えるようになります。あなたも今日から、付け方と音量をひとつずつ見直してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

Shou
Shou 運営者

ITエンジニア歴10年/実機検証1000件超
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